例年と異なる新年

2021年1月5日[カテゴリ:コラム, 安心・安全

 年は明けましたが、今年は新年のルーティンがほとんどできず、例年とは全く異なる新年となりました。昨年のコラムを読み返すと雰囲気は全く異なります。何とか希望を見出そうと頑張っていますが、もうしばらくは感染症対策を強いられることとなると思います。状況に対応しながら、情報発信をはじめ臨機応変に活動してまいりたいと考えています。

 本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

さて、
 今年は消防の職員や消防団が集まる「消防出初式」(クリックするとコラム「平成30年西宮市消防出初式」が開きます。)は中止と決定しています。

 昨年末26日から実施された年末警戒を終え、次は西宮神社で9日から始まる十日戎での警戒(私は今年は10日と11日が当番の予定ですが、仕事が入っている時間帯は、例年抜けさせてもらっています。)が予定されていました。しかし、その前に、1月3日に大井手町で火災が発生してしまい、私が所属している消防団分団は応援のため出動することとなりました。
 
 例年2日と3日は、子供を連れて私と妻の実家を回っているのですが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大により自粛して自宅におりました。そして、3日(日)の10時6分に携帯に電話が入り出動し、隣家への類焼を防ぐための放水をしました。出火元とみられる建物の隣でしたが、火の勢いは強く緊迫していました。しかし、放水を始めてから30分ほどで勢いは収まり、それ以上の類焼の恐れが低くなった12時半前に私が所属する分団は撤収となりましたが、鎮火は19時34分との報告がありました。

 改めて、火災に対する備え(←クリックするとコラム「火災対策(一般質問)」が開きます。)の重要性を実感しました。

 出火原因は1月4日夕方時点では調査中となっておりますが、住民の方々は避難ができて負傷者が1名ということで、人命は失われずにすみました。しかし、3世帯7名の方の住宅が全損し、お住まいの方の精神的なショックは計り知れません。この場を借りて心からお見舞い申し上げます。

次に新型コロナウイルス感染症の動向です。

 国は、東京都と神奈川、千葉、埼玉の3県に緊急事態宣言を発出する準備を進めているとの報道がありました。国が一部地域だけ緊急事態宣言を発出することとなれば、それはまた初めてのこととなり、その影響については注視していかなくてはならないと感じています。

 そのような中、西宮市内での年末年始の感染の動向は、先週12月27日(日)~1月2日(土)の1週間で79名(そのうち市外在住の方は12名)となり、その前の12月20日(日)~26日(土)の1週間で確認された105名の方(そのうち市外の方は2名)と比較すると少し減少し、そのさらに前の週の126名と比較すると減少傾向を示しています。しかし、それまで増加の要因と思われていた病院での感染拡大や高齢者福祉施設でのクラスターの発生は報告されておらず、また、行政検査と保険適用の検査を合わせた検査数が、先週1週間(12月27日~1月2日)は年末年始の影響で545件と少なく、その前の週(12月20日~26日)の1259件と比較すると半分以下となっており、一概に減少したとは言えない状況です。
 そして、陽性者の年齢層も0歳から90歳代までのすべてにわたっており、特に10代から70歳代の人数の差は小さくなり、いよいよ高止まりしている原因が分からなくなっています。

 今週末には大寒波が襲来し、西宮市では十日戎(9日~11日)が行われ、甲子園球場での成人式(11日、来賓の来場は禁止。)(←クリックすると昨年の様子を掲載したコラムが開きます。)も予定されるなど、多くの人が集まる行事が続きます。
 関西を緊急事態宣言の対象地域にしなければならないようなことにならないよう、正確な情報開示による市民の感染予防行動の呼びかけなど、引き続き、経済を一定回しながら感染拡大を抑制するための努力をするしかありません。

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