就学前の子供の育ちについてー平成31年3月議会代表質問

2019年5月11日[カテゴリ:幼児期教育, 質問

 「子育て支援」という言葉がよく使われます。
 少子化対策の観点から、「子供を育てる大人」に対する支援は重要であることは間違いないと思います。これは、間接的に子供の育ちに関わります。
 
 しかし、保護者に対する支援に偏重するあまり、「子供の育ち」の観点が置き去りにされているのではないかと感じることもあります。
 これは、保育や幼児教育に現場で長年携わっている専門家の方々との勉強会の中で指摘を受けたことであり、市民の皆様との対話の中で生まれた問題意識でした。

 保護者など大人の就労状況や所得などの事情とは別に、私は、「一人一人の子供の育ち」に焦点をあてた政策がもう少し必要ではないかと考えてきました。

 平成22年12月議会一般質問において、「子供の育ち」の観点からの環境整備の検討が必要であることを指摘したことがあります。
 そしてその後も、「子供の育ち」を意識して、一般質問等の場で、子供の居場所づくりや幼児教育、家庭教育支援などについても議論してまいりました。

 昨年6月の市長の所信表明に対する代表質問でも、西宮市での幼児教育に関する施策について議論しました。まだまだ入口の議論ではありますが。

 そのような中、早速、市長の平成31年度施政方針の中で「就学前の子供の育ち」という言葉を使って、「就学前の子供の育ちをさらに支援するために、どういった施策が考えられるか、研究を進めたい」と発表されました。そこで、平成31年3月議会代表質問においても改めて取り上げて、その具体的な事業の内容を問いました。

====本会議場での議論の概要====

平成31年3月議会代表質問

3.教育環境と子供の育ちについて
(就学前の子供の育ちの支援の研究)
■質問の背景(田中まさたけ)

 「就学前の子供の育ちをさらに支援するためにどうした施策が考えられるか研究を進めたい」と市長は(施政方針において)述べられました。
 子供の育ちに対する支援を展開するために、西宮市内で実践されるべき幼児教育のあり方や子供の育ちの環境整備など、幼児期の育ちの環境のあり方を総合的かつ具体的に研究することは非常に重要であると考えます。

 そのためには、具体的に保育所や幼稚園関係者から構成される研究の場の設置が必要であると考えます。
 
■質問(田中まさたけ)
 現在の子ども・子育て会議は事業計画の策定のための数字に関する議論が中心となってしまうことから、以前に就学前の子供の教育及び保育の充実について調査・審議するために設置された西宮市幼児期の教育・保育審議会を再開し、研究及び協議する場とすることを提案しますが、市長の見解をお尋ね致します。

■市長の回答
 これは、正直な話、まだ煮詰まっておりません。私の思いがとにかくここで芽を出したというようなところであります。そうした中で、どういう場でやっていくのかというようなことでありまして、議員から御提案頂きまして、ありがとうございます。そして、幼保審というのは、一つの有力な形であるということはもちろん思っております。

 これ以外にも、例えば「つながりプロジェクト」をつくったときの組織体であるとか、あと、私の思いとしては、やはりあらゆる子供の育ちにかかわる人たち、そういう中で、例えば保護者の人たちとかですね、本人はどうしても小さいですから。それをどういう形かで入れられないかなという知恵はないかなと思ってみたり、もちろん事業者の方々、長年教育に携わってきた方々、保育・幼稚園の方々というのは有力でありましょうし、学識経験者といっても、どの学識をいただくかということによってその方というのも変わってこようと思います。

 いずれに致しましても、これからそれを附属機関という形態をとるのか、人数をどうするのかということは、本当に白紙の状態でありますが、しかし、ここで施政方針に述べさせて頂きましたので、しっかり形にしていきたいと思います。

 そのプロセスにおいても、また折に触れて御意見を頂ければと思っております。

====ここまでが本会議場での議論の概要====

 その年度の重要方針を示す「施政方針」で発表されたことですが、詳細は白紙。。。であることが判明しました。
 
 市長の回答から、「市長が公の場で発表したのだから、市役所の職員が動かないわけにはいかないだろう。」と考えているのではないかと推察することもできます。市役所の内部でもいろいろあるのでしょう。
 施政方針で述べるからには、予算にも関係してくることですから、もうす少し具体的な構想を説明できるようにしておいてもらいたかったというのが私の正直な感想です。

 市長の回答の中でも、「また折に触れて御意見を頂ければと思っております。」とありましたが、「研究する場」の設置など、動向を注視したいと思います。

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