相変わらず、カラスによるゴミ荒らしの被害に遭った方から、
「カラスの対策、なんとかならないか。」
というご相談、ご意見を頂きます。
平成15年6月議会での一般質問以来、他市の事例の調査を続け、
(↑よろしければ、クリックしてご覧ください)
他市で新たな動きがあれば、市に対して対策を提案してきたのですが、
一向に結果に結び付かず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
一般質問で取り上げれば、必ずしも課題が解消できるわけではありませんが、
「市が少しでも動き出さないか」という淡い期待を込めつつ、
課題解消に向けて一歩でも前進させるために、
4期目の活動の最初の議会となった平成27年6月議会でも取り上げて議論しました。
========ここから、本会議場での議論の概要========
平成27年6月議会一般質問
3.生活環境の確保について
イ)カラス対策
(ゴミステーション対策)
■質問の背景・田中の主張
箕面市では、カラスによる被害を防止し生活環境を守るために、
罰則つきの条例を制定し、カラス被害がゼロになった地域があるとの報道がありました。
一方、本市におきましては、ごみステーションのカラス被害は後を絶ちません。
そして、カラスは増える一方のようにも感じます。
現在の「西宮市廃棄物の処理及び清掃に関する条例」では、
ごみステーションの管理責任は市民にあると定められているものの、
市民にはマナーを守らない方々への指導権限はございません。
■質問1
ごみステーションのカラス被害については一向に効果が上がっていないことから、ごみ出しマナーに関する指導を市ができる内容の条例を整備して市の指導権限を強化する、もしくは苦情やごみ荒らしの報告が寄せられたごみステーションについて市が直接介入して問題解決に当たるなど、さらに踏み込んだ実効性のある対策が必要と考えますが、市の見解をお尋ね致します。
■質問1に対する市の回答
まず、ごみステーションにおけるカラス被害への対策について、
これまで市は、
・カラスの餌となる生ごみを減らすこと、
・外から見えないような工夫をすること、
・ごみの収集曜日や時間を守ること、
・防鳥ネットを利用すること、
など、市民に対するごみ出しマナーの向上などの
普及啓発を中心に行ってまいりました。
しかしながら、
ごみステーションにおけるカラス被害が後を絶たないことから、
今後はさらなる対策の推進が必要であると認識しています。
カラス被害は、ごみ出しマナーだけではなく、
ステーションでのごみの管理方法も原因であると考えており、
被害地域において個々の実績に合わせた対応が効果的であると考えています。
そのためには、
被害の多発する地域について、
その原因が排出者のごみ出しマナーによるものなのか、
また、防鳥ネットの網目が粗い、かけ方の工夫が足りないなど
ネットの利用方法などによるものなのか、
その原因を調査することが必要であると考えています。
その上で、関係機関などとも連携しながら、
当該地域のごみ減量等推進員や
ステーションを管理する市民の方々とともに、
その地域に合わせた具体的な対策を講じてまいります。
また、
市政ニュースやホームページなどによりまして、
カラス被害に対して効果のあった事例や
防鳥ネットの正しい利用方法、問い合わせ窓口をお知らせし、
市民への普及に努めてまいります。
■まとめ・要望
初当選のときからずっと取り上げてきた内容で、
この12年間、改善するどころか、
何かどんどんひどくなっており、
私のもとに寄せられる苦情も、増えています。
一刻も早く実効性のある対策をして頂きたい。
これらにも一定の事業費がかかると思っています。
ですので、事業費も確保して、
成果を上げて頂くよう要望致します。
========ここまでが、本会議場での議論の概要=========
12年前の市の回答と比較すると、ほとんど変化がありません。
(↑クリックするとご覧頂けます。)
そして、4年前の議論の際には、他市の事例を参考にして、様々な観点から対策を「検討する」と回答しておきながらこの状況です。
また、「調査研究する」と回答したカラス対策用ごみ袋の導入についても、こちらから特定しなかったこともあり、市の回答での言及はありませんでした。
ゴミステーションの清潔保持については、あくまでも「市民の責務」という姿勢を崩すつもりはない様子です。
今後、ゴミステーションでの対策の強化については、いよいよ議員提案による既存の条例改正、もしくは、新たな条例制定が必要であると感じました。原案作成に向けて、他市での条例制定の事例について調査を本格化したいと思います。
次のコラムに続きます。