幼児教育・保育ビジョンの実行計画

2022年11月21日[カテゴリ:幼児期教育, 質問

 私はこれまで、教育政策の中でも、特に幼児期の教育の充実について重点的に取り組んできました。
 これは、子供が幼児期の間に、親子で成長できる、子供だけではなく、大人も保護者として成長しなければならない時期として重視して、市に対して政策を提言してきました。

 議会で本格的に取り上げたのは、平成21年12月議会一般質問(←クリックするとコラム「幼児教育振興プログラムの策定を提案」が開きます。)でした。


西宮市立子育て総合センター付属あおぞら幼稚園

 その後、平成24年9月議会一般質問(←クリックするとコラム「幼児教育振興アクションプログラムの策定の進捗確認」)で取り上げて議論した際には、教育委員会は、平成26年度をめどに策定すると回答していました。
 この時は、小学生放課後の子供の居場所づくりに関する議論に合わせて取り上げました。

 その後、平成27年1月に「西宮市立幼稚園のあり方」が策定されましたが、これは、公立幼稚園の統廃合を進めるものの、あくまでも市立幼稚園を存続させる理由を示した内容であり、私立幼稚園や市立保育所、私立保育所や認定こども園等で実践される目指すべき「幼児教育・・・・」の内容を示したものとは言えないものでした。

 市長が変わった平成30年6月議会代表質問において、市長が選挙の前に公約的なものの中で、幼児教育のことに触れられていたことから、幼児教育の充実に関する見解を問いました。この時には、「慎重かつ迅速に検討したい、そのための適切な場を設置したい」との回答を得ました。

 その後、平成30年7月に「西宮市立幼稚園のあり方Ⅱ」が策定されました。市立幼稚園の統廃合を終え、当面は13園を存続するという内容で、やはり、どのような幼児教育・・・・を実践していくのかという中身のことは示されていませんでした。


休園されている市立幼稚園
 
 そして、平成31年3月の市長による施政方針の中で突然、「就学前の子供の育ちをさらに支援するためにどうした施策が考えられるか研究を進めたい」と述べられたため、その施政方針に対する代表質問において、西宮市幼児期の教育・保育審議会を再開し、研究及び協議する場とすることを提案しましたが、この時点ではまだ、はっきりとした回答はありませんでした。

 そしてその年の10月に「『(仮称)西宮市幼児教育・保育ビジョン』を策定するためのワーキングチーム」が設置されたため、令和元年12月議会一般質問において、(仮称)幼児教育・保育ビジョンの策定の目的とスケジュールを質問し、令和2年度中に策定することが明言されました。

 しかし、コロナ禍の影響で、1年遅れとなり、令和4年3月に「西宮市幼児教育・保育ビジョン」が完成して現在に至っています。

 まずは提案している政策について、第一歩が踏み出されたことは、率直に評価しています。

 今後は、このビジョンをどのように達成するのかが重要と考えています。それを示すためには、これまで私が主張してきた通り、行動計画や標準となるプログラムが必要と考え、令和4年6月議会一般質問において取り上げ、市の見解を問うことにしました。

===本会議場での議論の概要====

令和4年6月議会一般質問

2. 幼児教育・保育ビジョンについて
イ)今後の実行計画
■質問の背景(再掲)

 日本では、社会情勢が大きく変化し、子育ての環境が激変してきた一方で、行政の取組みが変化に対応できていないとこれまで感じてまいりました。
 そして私は、これからの日本を支える人を育む土台を築く上で最も重要な役割を果たす「幼児教育」の充実を求め、「幼児教育振興アクションプログラム」を作成し、全市的に取り組むことを提言し続けてまいりました。

 そしてこのたび、公立と私立、また、幼稚園や保育所など施設の種別を超えて、子供の幼児教育・保育に携わる方々に参画していただいて、西宮市幼児教育・保育ビジョン(以下「ビジョン」と呼びます)が策定されましたことに心から敬意を表しますとともに、今後の動向、そして市及び市内の施設での取組みを注目しております。

■質問(田中まさたけ)
 ビジョンの実現のために保育者や施設が取り組む内容は示されておりますが、市がこのビジョンを達成するためにどのような施策に取り組むのかがほとんど示されておりません。

 ビジョンを実現するための市の具体的な実行計画、アクションプログラムの策定が欠かせないと考えますが、市の今後の予定をお尋ね致します。

■市の回答
 今後のビジョンの実現に向けた取組みを進めるため、市が行う研修体系や実施体制の見直しを図り、公立・私立の幼稚園や保育所などで働く全ての保育者が参加し合える研修制度の実現を目指すほか、公開保育の拡充を図るとともに、各施設からの要請に応じた公立施設のマニュアルや各種様式を提供するなど、保育者が学び続け、成長していける環境づくりや相互の高め合いに取り組んでいくこととしています。

 ビジョンの策定では、市だけでなく、公立・私立の幼稚園や保育所などが一体となって議論を重ねてきたプロセスも非常に大切なものとなりました。

 今後は、公立・私立の幼稚園や保育所などの関係者と共に、必要な施策を検討する機会を設け、令和6年度に策定する第2期子ども・子育て支援プランに具体的な取組みを盛り込みたいと考えております。

■意見・要望(田中まさたけ)
 このビジョンにつきましては、市が実施するべきこととして、「豊かな自然の中での健やかな育ち」というコラムの中で触れられていますが、そのほかにも、例えば、この西宮に残された貴重な自然と触れ合う機会を増やしていただけるよう、自然と触れる機会をつくるために実施される遠足などの事業に対して補助金を設けるなど、このビジョンの実現に向けた市の行動計画を策定されることを提言くしておきます。

===ここまでが本会議場での議論の概要===

 一般質問の議論は、さらに続きますので、次回以降のコラムで掲載致します。

フェイスブック投稿より

■10月28日投稿

昨日27日(木)は、西宮甲山ライオンズクラブの例会に出席しました。
今年度、「例会を盛り上げる担当」になってまして、私はその時々の時事ネタに合わせてメンバーに「へぇ」と言ってもらえるようにクイズを交えたお話をさせてもらっています。
今回は、前日の26日(水)に当クラブ主催のチャリティーゴルフコンペを終えたばかりでしたので、コルフ場利用税のお話をクイズにしてみました。
日本ではこの30年間で、ゴルフの競技人口がおよそ3分の1になるくらい激減しましたが、西宮市の令和3年度決算では、ゴルフ場利用税交付金として約1億4500万円を収入しています。
コロナ禍初期の前年度と比べて15%、約2000万円の増加でした。
チャリティーコンペでは、180人を超える方にご参加頂きました。
ご協力いただいたチャリティーは、毎年2月に実施してきた青少年健全育成事業「小学生駅伝競走大会」の運営等に活用させて頂いています。2年連続で中止となりましたが、今度は開催できるよう準備を進める予定です。
ちなみに、私はもうほとんどゴルフをしていないのでラウンドはせず、今回も大会会長という肩書きを頂いて、スタートホールでの写真撮影などをさせてもらいました。

■10月30日投稿

1週間が経つのが早く感じます。
西宮市議会議員の任期はいよいよ半年を切りました。

さて、先週の話ですが、21日(土)には、3年ぶりに西宮市役所周辺で「第47回にしのみや市民祭り」が現地開催されました。
朝は賢島からの出発でしたので、私は昼過ぎからの参加となりましたが、まず、ライオンズクラブが担当している薬物乱用防止のブースで啓発活動をし、その後、議会体感ツアーのお手伝いをしました。
飲食ができるブースはありませんでしたが、大変多くの方が来場され、盛り上がっていました。
活動を終えて挨拶を兼ねて他のブースを回ってから、新大阪に移動し、約10年前にご縁を頂いた他市の市会議員さんが開催された集会に出席しました。
数年ぶりくらいにお目にかかれた方や初めてご縁を頂いた方との交流を通じて、多くの情報と刺激を頂きました。

■10月31日投稿

昨日30日(日)は、西宮市軟式少年野球連盟主催の第55回西宮市市長杯大会の開会式に出席しました。
こちらの大会は、連盟の方々のご尽力と球場やスポンサーのご協力により、開会式が甲子園球場で行われるようになりました。
選手の皆さんには、甲子園球場で入場行進したことを思い出に、将来、この球場でプレーできるような選手を目指して頑張ってもらいたいと思います。
開会式の後、武庫川河川敷で行われました「にしのみや武庫川ハーフマラソン2022」のスタートの様子を見学に行ってきました。
こちらも大変多くのボランティアの方々に支えられて運営されており、多くの参加者のもと、賑わいを取り戻しつつあります。
大変いいお天気のもと、スポーツの秋を感じてきました。

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